2020/02/02
笑っている貴女。

ワタクシ、30を過ぎてから初めて、
一般の会社で正社員になったのですが。

場所は横浜でした。
東京に住んでいたのに、どうして都内で探さなかったのか。
確か「英語をいかせる仕事」みたいな、
とらばーゆ(紙媒体!)誌の特集でたまたま見つけただけだったような気もしますが、
すっかり経緯は忘れてしまいました。

(あさイチ・・・)
面接は、なんだか感触が良くつかめない感じでした。
これでは結果の予想も期待もできないけれど、
せっかく数年ぶりに横浜に来たのだからと、
駅の近くをぶらーりと歩いてから帰った記憶はあります。
しかし、ワタクシ、神奈川県について全く知識不足だったのですが、
横浜駅って言ったって、
目の前が海な訳ではなく、船の汽笛も聞こえません。
日本に来たってサムライが歩いていない、ぐらいの話です。
辺りはごく普通の繁華街。
期待外れのような気持ちになって、近くのボーリング場のビルの上に飾りでのっかった、
大きなピンを見上げて、ただ帰ってきたような。
と、その道すがら、「メリーさん」を初めてお見かけしました。
歌舞伎町のタイガーマスクもそうなのですが、
一風変わった風貌をされている方は、どうしても一瞬ハッと目に留まってしまいます。
彼女の事を全く知らなかったので、
少々驚いたような顔もしたかもしれません。
好奇の目で見るようなつもりは本当になかったのですが、
その時一瞬メリーさんと目があったような気がして、
そんな風に思われなかっただろうか、
嫌な気持ちにならなかっただろうかと気になりながら、
すぐ横を通り過ぎました。
この時の事ははっきり覚えています。
どうしてか、ずっとこちらを見られているような気がして、
後ろを振り返れませんでした。
その後、結局その会社に勤める事になりました。
駅前を歩く機会もしょっちゅうになり、
メリーさんの事も、会社の人たちからふんわりした話は聞きました。
メリーさんはお見かけすると、いつも微笑んでおられました。
「いつも笑顔で」という言葉を聞くと、
私はメリーさんを思い出して、少し複雑な気持ちになるのです。
笑えと言われても、いや、笑っていてもなぁと。
胸をかきむしりたくなる事もあるのです。
もう、最後に横浜に行ったのがいつかも思い出せなくなりました。
明日もがんばります。

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だからワタクシは、わりと笑わない女です(-_-メ)。

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