2020/02/23
自分を探した事はありません。ここにいるから。

二十代で何もできないまま資格だけ取った美容師の仕事に、
四十代で復職しようとした時。

面接でよく言われたのは、
「自分探しかー!いいねー!」

額面通り受け取ってはいけません。
これを言われた時は、たいがい馬鹿にされているのです・・・(。-∀-)
「呑気に好き勝手な事できていいね、
こっちはこの仕事で長い事苦労してるんだよ」
という意味なんです。

隣の芝生は青く見えるの理屈で。
美容師さんはとかく、「会社員の女性は楽をしている」と思っておられる。
工場併設の事務所で働いている時、工員の人たちもそうだったかな。
勝手に「〇〇万円もらってるんだろ」と言って、壁を作る方が多かった。
実際はそんな金額をもらっている訳もなく、手に職、技術のある工員さんの半分以下だったのですが。
以前あるタレントさんも、
「会社員の女の子はとにかく休める」
みたいな意味合いの発言をして炎上してましたけれど、まあそんな感じです。
会社員もピンキリなので。
みんながみんな、
東京カレンダーに出てきそうな、港区女子みたいな訳ではないのです。
お客さんは、普通、美容院では「世間話」しかしません。
本当に大変な事は胸の中で、
「毎日問題ないよー、普通にやってるー」
としか言わないのです。
「マジっすかー、超いいですねー」
と応じてもいいけれど、本当は色んな事が後ろにあるんだろうなって、
察して欲しい、想像して欲しい。
「今から好きな事したいんでしょー、いいねー!」
「結婚してなくて子育てもしてないんでしょー。
自分勝手にできるもんねー」
ワタクシも、まさか会社を辞めたのは、
弁護士雇ってパワハラセクハラは一段落させたけれど、
他の嫌がらせもひどくて、
身の危険を感じるレベルだったから、
もう帰る場所が無かったからとは、面接で言いません。
四十過ぎて事務職の次の仕事は、本当に箸にも棒にもかからなくって、
このままではと、天袋の奥から引っ張り出した美容免許だけを頼りに、
美容院でもう一度働くしかないとやって来たとは言いません。
「そうですよねー。身軽だから、好き勝手にできますよねー」
と、苦笑いするだけです。
でも、ずっと一生懸命働いて、自分を養ってきて本当に良かったです。
これからもよろしくお願いします。自分。
明日もがんばります。

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